12月25、26、27日にきよみさんと伊賀に行ってきました。
宿泊は農家の宿「甚九」さん。
1家族又は1グループ5名までの受け入れという、親戚の家に遊びに行く感覚で宿泊できる民宿。
荷物を置かせてもらって、最終日の餅つきに備えてもち米をといでから赤目四十八滝へ。
3連休明けということもあってか、人通りはほとんどなく、ゆっくりまわることができた。
時間がなかったので、布曳滝までしか見られなかったけど、それぞれの滝は本当に美しく、また個性的で、感動した。
続いて「伊賀焼伝統産業会館」に立ち寄るも、連休明けのためお休み。
この丸柱地区は伊賀焼の里であり、いたるところに窯元がある。(伊賀焼伝統産業会館で「丸柱散策マップ」がいただけるので、それを参考にまわると良いでしょう。レンタサイクルも借りられるらしいですよ。)
その中の一つ「うつわの西沖」さんで物色して、とりあえずその日は何も買わずに帰った。
夕食は野菜中心のいわゆる田舎料理で、ちょっとメニューをあげると、むかごの味噌あえ、とうがんの煮付け、おからとさつまいもの煮物、じゃがいもとひじきのごまドレッシングサラダ、黒豆、高野どうふ、ささがきごぼうと牛肉の炒め物、天ぷら(しいたけ、きくいも、にんじん、にんじんの葉、さつまいも)、黒米とむかごのごはん、里芋の味噌汁、大根とにんじんの浅漬け、たくあん、りんご、と盛りだくさん。
どれもおいしくて、大満足だった。
こちらのご夫婦は食べ物にとても気をつかっていて、無農薬野菜やお米を栽培している。
そのためか、ひとつひとつの食材の味が濃く、いつも食べているのと同じ野菜とはとても思えなかった。
それは次の日の農業体験でも実感したことである。
8時に朝食をいただいて、9時からは切り干し大根作りをした。
畑になっている大根を引き抜き、水で洗い、皮をむいて、1cm角、10cmぐらいの長さの棒状に切る。
大根に包丁を入れると、大根の瑞々しさと強さが手に伝わってきた。
バリバリという音も今まで聞いたことのないもので、命を感じたような気がした。
さて、教えてくれたのはこの家のおばあさん。
昔はわらを使ったそうだけど、この日はビニール紐で大根をしばった。
わたしが知っている切り干し大根は千切り状のものだけど、この辺りでは棒状の厚みのあるものを作ったのだそうだ。
切り干し大根を干したら、再び「伊賀焼伝統産業会館」へ。
ここでは伊賀焼の製造過程や、年代物の作品が展示されており、また販売もされている。
実技研修もさせてくれるそうな。
次に向かったのは「長谷製陶」さん。
あまりにも素敵な伊賀焼に魅了されてしまい、つい蒸し用土鍋を一つ買い、昨日も立ち寄った「西沖」さんでも炊飯土鍋を買ってしまった。
さて、宿に戻って、昼からはわらじ作り。
これは近くの集落のご夫婦に教えていただいた。
小さい頃やったことがあるのだけど、そのときはどうしてもわらのより方がわからなくて、結局母に全部やってもらったような気がする。
今回は、午前中におばあさんにビニール紐でより方を教えてもらっていたし、こちらのご夫婦も丁寧に教えてくださったので、途中休憩をはさみながら4時間ほどで1足のわらじをつくることができた。
夕飯前に「さるびの温泉」でゆっくりお湯に浸かった。(宿から徒歩7分なのだ!)
夕飯は昨晩同様豪華な田舎料理で、この日は鹿肉もいただいた。
ご主人が晩酌に付き合ってくれて、珍しい中国のお酒を飲みながら、いろんな話をして楽しかった。
次の日は朝から餅つき。
もち米を蒸すのも薪を使ってである。
「火の番してみる?」
とのご主人の言葉に、
「え、火の番って、ただ見ているだけではだめなんですよね?」
とまぬけな返事をしたら、
「そうやなあ、見とるだけではあかんわなあ」
と言って、薪の割り方や、薪を入れるタイミングなんかを教えていただいた。
米が蒸しあがったら、いよいよ餅つき。
木の臼と杵で、きよみさんと力を合わせて、よれよれしながらもなんとか餅をつくことができた。
つきたての餅を食べて、腹ごなしがてら近くを散歩して、15時ごろ宿をあとにした。
「甚九」のご家族には本当にお世話になった。
まだ民宿をはじめたばかりで、なんと宿泊客の受け入れはわたしたちが2組目だったそうだ。
この地域は高齢者率が高く、なんとか盛り上げていこうとするご夫婦の熱意が感じられた。
最近こういった農家民宿が増えているようだ。
グリーンツーリズムという言葉も聞く。
わたしは便利な街が好きだけど、そういう便利なところで生活し、消費するだけの毎日を過ごしていることに空虚さみたいなものも感じている。
なにか「本当のもの」を自分の中に持ちたいと思っている人は多いのではないかと思う。
2泊3日やそこらでそんなものは手に入れられるはずはないのだけど、そのヒントは見つけられるかもしれない。
こういう農家民宿のような取り組みは、自分のためにも応援していきたいなあと思う。
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