陽春花形歌舞伎 「雷神不動北山櫻」
不動明王、鳴神上人、早雲王子、粂寺弾正、安倍清行の五役を、市川海老蔵さんが演じます。
「雷神不動北山櫻」というのは通し狂言としてのタイトルで、歌舞伎十八番として知られている「毛抜」「鳴神」「不動」はこの狂言の中の一幕ということになります。
「毛抜」や「鳴神」はこれまでに何度も観ている演目ですが、通しで観ると、なるほどこういうつながりがあったのかとおもしろく感じられます。
今回は、海老蔵さんが五役を演じ分けたり、幕が開くと普段の歌舞伎ではあまりないことがあって嬉しかったり、一階の特別席に座っているとちょっといいことがあったりと、海老蔵さんのお客さんに対するサービスが満載です。
「毛抜」「鳴神」のおもしろさは言うまでもありませんが、その他の場面、とくに朱雀門王子最期の場の立回りはたいへんな迫力でした。
また、登場人物たちも個性豊かで、もともと「毛抜」の粂寺弾正は大好きなキャラクターなのですが、今回、安倍清行ものらりくらりとしていてなかなか良い味を出しているなあと好きになりました。
海老蔵さんが演じているからなおさらでしょうか。
早雲王子の悪人ぶりや、鳴神上人の真面目さとのギャップもいいのかもしれません。
海老蔵さんは出突っ張りで、早変りあり立回りあり、男に迫ったり女に迫ったり(笑)。
善人も悪人も演じ分けていて、なんというか、全く妥協せずに全身全霊をこの舞台に捧げているようなそんな印象を受けました。
カッコイイです、海老蔵さん。
何回でも観たい! と思うような興奮する舞台でした。
(4/5観劇)
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コメント
今朝『僕らの時代』っていう番組を見ましたか?
海老蔵さんと『ムサシ』の2人とのトーク番組でした。先週が前編で、今日は後編。先週見損なったのが悔やまれるくらい、かなり面白かったです。
それぞれの思いなんかを楽しそうに語っていて、いいなぁと思いながら観ました。
あまりにも面白かったので母にも見せたら、どうやら海老蔵さんを気に入ったらしく、「一度でいいから、一番いい席で歌舞伎を観たい」と言い出しました。何度も行けるわけではないから、一等の席で観たいんだって。
もしそれが実現するようなことがあったら、その時はあかりんごさん、いろいろとアドバイスをお願いします。日頃パラサイトしているから、きっとチケットを買うのは私だろうなぁ・・・。
そうそう、今『悼む人』を読んでいます。年度末と年度始めでバタバタしてあまり進まないけれど、あかりんごさんの感想を読んで、ホッとしました。私の周りには、否定的な反応が多いから。
投稿: はまち | 2009年4月12日 (日) 22:56
はまちさん、こんにちは。
『僕らの時代』見てません(泣)
知らんかった…
とてもとても残念です。
歌舞伎はとても良かったです。
わたしは御園座会員なので優先的にチケットがとれるのですが、わたしの知り合いは今回チケットがとれなかったって言ってました。
海老さま人気ですね!
何かあったらいつでも声かけてくださいね。
『悼む人』、否定的な反応というのはどんなものでしょうか?
まあ、暗いんですけどね。
あと、構成に意見を言いたくなる人もいるかもしれませんね。
でも、わたしはこんな時代にこれを書いてくれた作者に感謝したいです。
極端な言い方をすれば、大きな流れの中、何がなんだか、自分のいる位置さえもわからなくなって、もうダメだと思っているときに、つかまることのできる藁を、最後の希望を差し出されたような気持ちになりました。
個人的な経験が影響しているのは否定しませんが。
あっ、否定的な人は、もしかしたら迷いのない人なのかもしれませんね。
いろんな人の意見を聞いてみたい小説です。
投稿: あかりんご | 2009年4月13日 (月) 21:38