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『美女と竹林』 森見登美彦

先日妹と書店に行ったとき、森見さんの新刊が平積みされているのを見て、

「誰がなんと言おうと、姉ちゃんは森見さんが好きなのですよ」

と言ったところ、妹が、

「誰がなんと言おうと、って…おもしろいね」

と笑ったので、「これでわが妹は森見さんに強い興味を持ったに違いない。よし、モリミーファンをまた一人増やしたぞ」とほくそ笑んでいたのだけれど、今思えば、「そんなにヘンテコな作家なのか。そんなら読まん」と思わせただけかもしれない。

いや、ヘンテコはヘンテコかもしれませんが、愛嬌のあるヘンテコなのです。

それはこの『美女と竹林』を読めば一目瞭然です。

虚実入りまじった新感覚の随筆集。

なんとも森見さんらしいではありませんか。

そしてヘンテコの裏に、実は「愛」が描かれているのではないかとわたくしなんぞは思ったりもするのです。

それはこの連載(「小説宝石」に連載されていた)の最初と最後読み比べたり、竹林伐採の場面を読んでなんとなく感じるものですが、まあ、そんなものを読み取ろうとしなくとも、大変おもしろい随筆集です。

竹林バンザイ!

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